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毎分毎秒

第2章 エピソード1


津田くんには一目ぼれだった。

初めて教室で出会い目が合ったとき、
世界が浮いたようにふわふわした。

よくわからないけど、
とにかく今まで感じたことのない妙で、素敵で、
きらきらするような感覚。

それが恋だと気付いたのはすぐだった。


恥ずかしながらこれまで生きてきた15年間、
ずっと恋などしてこなかった私は、
好きな人ができただけで静かに浮かれる毎日。

このことは香織ちゃんには言わないつもり。

変にこじれたら嫌だし。

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