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(R18) お嫁さんになりたい!(HQ)

第1章 お嫁さんになりたい!



 それ以来、俺は先輩の虜だった。

 要するに骨抜きだ。
 この感覚はあれに似てる。子供が戦隊モノのヒーローに憧れる、羨望。俺の想いはまさにこれだった。

 しかし、それは長くは続かない。


「木兎さん、サポーターずれてますよ」

「またかよ……これ、もう買替えだな」


 木兎先輩が悪いのだ。
 あんな風に、エロい太股をチラチラ見せつけてくるから。劣情を催すなってほうがどうかしてる。

 ストレッチをするとき。
 スパイクを打ったとき。
 ガッツポーズするとき。

 ありとあらゆるタイミングで見えるのだ。その、艶かしい絶対領域が。ちなみに今日だけで12チラを観測している。

 木兎先輩は肌が白い。

 あの髪色と虹彩から察するに、北欧系のハーフ。もしくはロシアだ。クォーターでもいい。ともかくその肌は雪原のように白いのだ。

 室内系の部活動ということもあって、日焼けはほぼしていない。加えて太股は日の当たりにくい部位だ。

 透きとおるような肌。
 ハリと艶のある太股。

 それが幾度となく、サポーターとユニフォームパンツの間で隠れんぼしているのだから、俺の、俺が、毎日大惨事である。

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