第1章 お嫁さんになりたい!
「我慢汁出てるよ、櫻田」
「……っ、ん……!」
「あ、すごい、ぬるぬる」
先輩の掌で捏ねくり回される尖端。聞くに耐えない水音が、クチュクチュと耳を侵す。
溢れでるカウパーは潤滑剤だ。
自分の恥液をまとった屹立。夕暮れに当てられて、てらりと光る。市販のローションなんか比べ物にならない。
すげえエッチで、扇情的。
「お前は本当に変態だね」
「あ、んっ……ぅ」
「男に扱かれて喜んで、さ」
赤葦先輩の手。あったかい。
バレーボールを容易く掴んでしまう大きな手。綺麗な手。強引に絶頂につれていかれて、募る射精感。
すぐにでも果ててしまいそうだった。女とセックスするより、全然、いい。
赤葦先輩が手練れなのか。
俺の性癖が、問題なのか。
それは定かではないけれど。
「あ、っ……も、出ちゃいそ」
ふるりと身体が震えた。
限界まで溜めた熱が放出されそうになって、下半身に力がはいる。
しかし、そう易々と射精を許してくれるほど、赤葦先輩は優しくない。