第1章 お嫁さんになりたい!
「ああ、……そういうこと」
とかく楽しげに。
心底可笑しいといった様子で、先輩は嗤う。それは紛れもなく嘲笑だ。
「勃っちゃったんだ、俺で」
「! ……っ違、これ、は」
「何が違うの。どう違うの。こんなに硬くなってるクセに?」
ぐ、と股間を圧迫される。
驚いて視線を下ろすと、太股の間に、赤葦先輩の脚が割り入れられていた。
「いけない子、だね、櫻田は」
「ひ、ぅ……っやめて、下さ」
「木兎さんのこと好きだなんて言っておいて、俺にも、こうして欲情してる……とんだ変態だ」
言葉に合わせてグリグリと。
下肢に与えられる刺激は絶え間ない。鍛えられて引き締まった先輩の脚。俺の膨らみを、ちょっと強めに蹂躙する。
肺が大きく収縮して。深い吐息が漏れる。甘ったるい。背筋がぞくぞくする。