• テキストサイズ

(R18) お嫁さんになりたい!(HQ)

第1章 お嫁さんになりたい!



 思わずキス顔になっていた。

 無意識だ。無意識。
 ミスター梟谷といっても過言ではないほど、顔面偏差値高めな赤葦先輩に迫られてる( )のだ。キス顔のひとつやふたつしたくなるってもんだろう。


「……え、何、気持ち悪い」


 ドン引かれた。

 超、ドン引きである。

 コート外では滅多に感情を露わにしない赤葦先輩がだ。俺の前では怒ったり、イライラしたり、更にはこうして蔑みの表情まで浮かべている。

 まるで汚いモノ。例えば、そう、生ゴミを見るかのような冷眼で俺を見ているのだ。


(そんな、そんな目で見られたら、俺……スゲエ興奮するじゃないスかあああ──……!)


 プリーズ蔑視モア!

 そう叫びたい衝動を必死に抑えこむ。抑えこんだつもりだった。しかし、僅かに残された理性はショート寸前。

 その証拠に、俺の俺は超俺になって存在を主張している。もうスゲエ苦しい。パンパンだ。

 膨れあがった煩悩がバレないように、ヘッピリ腰で太股をモジモジさせる。それを、赤葦先輩は見逃さなかった。

/ 21ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp