• テキストサイズ

【医療】Leben 〜レーベン〜 <修正中>

第7章 戸惑う心


「多くの重傷患者に対し医師はたったの2人だったから。

ガラにもなく動揺してた。

なんか変なんだ、まるで自分じゃないみたい」


自嘲気味に笑う。


「…確かに神那ちゃんらしくないね。

自分の気持ちペラペラ喋っちゃって」


「自分でもそう思う」


以前よりも口が軽くなった、と。


どうしてなのかは分からない。


精神(ココロ)が弱いからなのか、はたまた別の原因があるのか。


良いことなのか、悪いことなのかも。


全てが分からない。


「迷ってばかりなんだ。

醜いぐらい迷って戸惑ってる。

バカみたい」


溜まった自分自身に対する不安や怒りを神崎にぶつける。


こんなことをしても何にもならないのに。


「別に良いんじゃないかな?迷ったって。

神那ちゃんにとってここが分岐点になると思うよ、きっとね」


そこにはいつものおチャラけた神崎の姿はなく、信頼する医者としての神崎の姿があった。
/ 223ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp