第6章 初めての…
「なんとでも言ってください!
あ、神崎先生。
紫陽花って何か意味があるんですか?
紫陽花で誰か分かるなんて凄く深い意味があるんですよね?」
話題をガラリと変えるフェロー。
「うん、まぁね。
この病院もアジサイって略すから、この病院と関わりが深い人は分かるかな。
けど1番は花言葉かな」
「え?花言葉ですか?」
キョトンと首を傾げた。
確かに貼られたシールに意味があるなんて誰も思わないだろう。
紫陽花は確かに便箋に貼るには珍しい花だ。
「うん。
紫陽花の花言葉は冷淡、冷酷、無情、傲慢、辛抱強さ。
ね?神那ちゃんにぴったりでしょ?」
「確かにそうですね」
私が花が好きだからなのか、いつの間にか神崎や藤代も花に詳しくなっている。