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【医療】Leben 〜レーベン〜 <修正中>

第5章 機械と呼ばれる理由


処置を終え、ステーションへと戻る。
常に整頓されている神那の机の上には乱雑に書類が積まれていた。
まずその山を整頓し、片っ端から片づけて行く。
書類を貯めていたらその情報が欲しい時に1番正しい状態のものが把握出来ているか分からないから。
患者のより正確な状態を把握する為にも、書類整理は大事なのだ。





*****





書類と格闘し始めてから数分後、神崎がステーションに戻って来た。



「お疲れ様、神那ちゃん」
「お疲れ。相変わらず元気そうだね、神崎は」
「そりゃあもう。
昨日は神那ちゃんのお陰でゆっくり寝れてるからね。
体力はバッチリだよ〜。
神那ちゃんが当直の日だけだよ、深夜の呼び出しがないのは」
「それはどうも」




書類から一切目を離さず会話する。




「お疲れ様です、神崎先生。
俺、知りませんでしたよ。
救命医がこんなにデスクワークが多かったなんて……。
内科はここまでじゃなかったので」



同じく机の上の書類と格闘しているフェロー。
その書類の山は先程から減っている様子はない。
書類も苦手なのか。



「あ、居たんだ……。
ごめんよ、気づかなかった」
「いえ、大丈夫ですけど」
「君の書類が多いのは、ただ単に雑務を押しつけられただけ」



ミスされても困るからフェローに与える仕事は少ない。
あるとしたらそこまで重要でない書類。
そんなにヘラヘラしてるから押しつけられるんだよ。
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