第18章 居るべき場所
「疲れた…」
「はい、コーヒー」
「ありがと、神那ちゃん。
ついでに肩も揉んでくれると僕嬉しくなっちゃうなぁ」
「湿布処方しようか?」
「だ、大丈夫」
「あ、俺も良い?神那さん」
「良いよ、他は?」
「じゃあ俺も貰おうかな、せっかくだし」
「お、俺も欲しいです」
「分かった」
結局全員分淹れることになった。
「はい」
「おおきに」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
「砂糖は自分でやって」
「え、神那先生まさかのブラックですか?」
「まさかのって何?」
「え?いや…」
「女の子がブラック飲むイメージないんでしょ?」
と、ミルクと砂糖の両方を大量に入れる神崎先生。
「そ、そんなに入れるんですか?」
「うん」
「はは、相変わらず神崎は甘党だな」
「脳が糖分を欲してるんでね」
「女じゃなくてか?」
「わ、笑えない冗談やめてよ」
「冗談のつもりはないんだが」