第1章 聖なる夜?
シャンパンも空けて、程よく頬も火照ってきた頃
隣に座っているゆりなの肩を抱き寄せた。
ゆりなは俺の肩に頭を乗せて寄り添ってる。
頭を撫でながら暫くは黙っていたけど。そう言えば忘れていた
「メリークリスマス」
「メリークリスマス」
そう言って、俺に向き合った。
このまま時間が止まればいいのに、って。
口走りそうで恥ずかしくなって唇を重ねた。
体を倒して深い口付けになっていく。
「ここじゃ、やだ」
濡れた唇が外気に触れて冷たくなるのを感じると
すぐにでもまた唇を重ねたくなるけど
自分の舌でぺろっと一舐めして。やりすごした。
「じゃあ、ベッドに行こっか?」
しょうがないなぁ。って言いながら俺はゆりなをお姫様抱っこした。
ベッドに慎重に降ろして、そのままゆっくりとキスをおとす。
唇にぬくもりが戻ってきてそれだけでも気持ちいい
両手をベッドについて覆い被さると
「電気」
「いいよ、このままで。だって顔見たいもん」
「でも……」
最後まで言わさないでキスの続きをする。
指を絡めながら繋いで頭上で押し付ける
何度も何度も確認するように深いキスを交わして、
優しく髪を掴んで顎、首筋と唇を移動させると吐息が聞こえてくる
更に鎖骨を舐め上げる。このままゆりなの全てを占領したくなる。