第22章 約束の日
それから徹は毎日リハビリをし、私も治療を続けた。
私も順調に白血病細胞が減っていき、徹も順調に回復していった。
徹は再び眼鏡屋さんで働き始めた。
些細な事でケンカをする時もあった。
でもそれよりも、幸せな時間の方が多かった。
そして月日は流れ、22歳になった私は、白血病を克復した。
「5年以内に再発しなければ完治したと思って大丈夫ですよ。明智さん、よく頑張りましたね。」
嬉しくて泣いてしまった。
一緒に話を聞いていた両親とエミリも涙を流した。
27歳までは完全に安心は出来ないが、長い闘病生活が終わったのだ。
退院して少し経った頃、徹に言われた。
「一緒に住もうぜ。」
大学に復学するか、中退するか悩んでいたが、私は大学を中退して徹と一緒に住むことを選んだ。
写真部の先輩達もみんな卒業してしまったし、七瀬もすぐに卒業してしまう。
心理カウンセラーになりたいという夢もあったが、今は何よりも徹との幸せを優先したかった。
私と徹は長野で同棲を始めた。
ある日、七瀬から電話がかかってきた。