第20章 変わらない想い
子ども達のプレゼントを買い終え、車に戻った。
スマホを手に取り、アドレス帳を開いた。
シュリのメールアドレスをしばし見つめる。
シュリが病気…長野に帰ってまで治療しているということは、何か大きな病気なのだろう。
最後にシュリに会ったのは引っ越し当日…あの時既にシュリの体に何か異変が起きていたのだろうか。
悩みに悩んだ末、俺はシュリにメールを送った。
"久しぶり。今日たまたま七瀬ちゃんと別所さんに会って聞いたんだけど…病気って、大丈夫なの?"
そう送って、俺は施設に戻った。