第13章 大学祭2日目
写真部のコーナーに、すでに全員集まって準備をしていた。
「遅れてすみません!」
「おー、おはよう!」
相田先輩は私達が遅刻したのを全く気にしてないようだった。
「二人揃って遅刻か。仲がいいな。」
田中先輩が冷やかすようにそう言った。
「どうせ徹が寝坊したんでしょ。」
七瀬が呆れた様に溜め息をついた。
私達もすぐに準備に参加し、大学祭2日目が始まった。
2日目の写真部のコーナーは、閑古鳥が鳴いていた。
「…全然人来ないねー。」
小山先輩が寂しそうに呟いた。
「というか、紫音、羽山!昨日みたいに客引きしてくれよ!」
相田先輩の言葉に紫音先輩が溜め息をついた。
「なんか、今日は乗り気にならなくて。すみません武先輩。」
徹も大きな欠伸をした。
「俺も今日は眠いから無理っす。」
「この気分屋二人組が…っ。」
項垂れる相田先輩に小山先輩がある提案をした。
「武先輩、みんなで交代でお店番して、今日は遊ぶのをメインにしませんか?」
急に相田先輩が元気になった。
「そうだな、そうしよう!」
小山先輩は、いつも絶妙なタイミングで相田先輩のフォローをする。
みんなもその提案に賛成した。