第1章 誕生日の彼
昼休み、飛雄くんの教室に行った
けど、残念ながらいなかった
どうしようかと考えていたら
月島
「先輩、どうしたんですか?」
月島くんがいた
あれ、いつも一緒の山口くんは姿が見えない
あぁ、風邪ひいて休んでるんだっけ?
「飛雄くんいなくて…、どうしよっかなぁってとこ。」
月島くんは、ふーんと言って考え込んだ
月島
「じゃ、影山が戻るまで僕といてください」
?
ま、よくわからないけど
「いいよ。」
私はクラスの子に飛雄くんの席を教えてもらい、月島くんはその隣の席に座った
それから、私は今日にむけて企画していたことを全て月島くんに話した
月島
「で、僕にどうしろと?」
「男の子の視点から見て、どう思うのかなぁ…って話。やっぱ、重いかな?」
月島
「先輩らしくて可愛いですよ。影山も喜ぶんじゃないですか?」
「そう?よかった!私、初めての彼氏だからどういうことすればいいのかわかんないからすっごい不安だったんだけど、そう言ってもらえてよかったよ!ありがと、月島くん!」
月島
「いえいえ、僕でお役に立てるなら」
可愛い後輩だなぁ!
私は月島くんの頭を撫でた
月島
「ちょっ、先輩、髪が!」
「男の子はそんなの気にしなくてもいいんだよ!」
撫で終わってまた、席に着いた
「今度、お礼するね!何がいい?」
月島
「…ショートケーキ」
え、意外
「ケーキ好きなの?」
月島
「えぇ、まぁ。」
「じゃあ、部活ない日、この前できた駅前のケーキ屋さん、一緒に行こうか。私が奢ってあげるよ!」
月島
「あぁ、あそこですか、いいですよ。」
「決まりね!」
私が月島くんと話していた時間は長かったみたいで、飛雄くんがいた
「やっと戻ってきた!付き合ってくれてありがと、月島くん!」
私がそう言うと月島くんは席を立って飛雄くんのクラスから出た