第12章 〜化身〜
その後、月読が戻って来れなくて困っていると、泡沫がきらりと光った。
「あ、てめ、拒絶すんな!」
そんな事を叫びながら消えた月読に続いて、刀の形だった泡沫も、するりと私の中へと消える。
何処か月読との結び付きが強くなった気がして、情報を検索すると、彼は元々別の魂だからだと言う。
本来斬魄刀と主の魂は一つだが、神である月読と天照は具現化する姿も魂も持っていて。
それが認め合って同調すると、本来よりも強い力を引き出すのだと。
なら、普通の死神の斬魄刀に、魂を与えればどうなるのか。
その問いに同じ結果が返ってきて、くすと笑う。
私の中で次の修行法が確定した。