第4章 オセロ(アレン夢)
「シュリのことが好きです。」
ある日突然、同じエクソシストのアレン・ウォーカーに告白された。
「ごめん、私神田のことが好きなんだ。」
神田とは両想い同然だった。
お互いの気持ちを知りつつも、きっかけが掴めずに恋人関係には至っていないだけで。
だから私は、アレンの告白を断った。
しかし、アレンに告白された翌日。
神田にこう言われた。
「お前、モヤシのことが好きだったんだな。」
何故そんな話になっているのか分からなかった。
「は?違うよ。私が好きなのは…っ。」
「モヤシと付き合うんだろ?幸せになれよ。」
神田は私の言葉に耳も傾けずに去って行った。
こうして私の恋は呆気なく終わってしまった。