• テキストサイズ

IOS(D.Gray-man)

第3章 記録にしないで(ラビ夢)


「…んだよ、これ…。」

オレは何もわかってなかった。

シュリのこと、何一つわかってなかった。

あんなに傍にいたのに。
あんなに長く一緒にいたのに。

「…死んでから全部言うなんて、狡いさシュリ…。」

永遠の眠りについたシュリ。
もう二度と、オレの言葉は彼女に届かない。

オレは、その冷たくなった唇にキスをした。

「こんな思いするくらいなら、好きにならなきゃ良かったさ…。」












オレはラビ。
ラビは49番目の名前。

オレはこれからもブックマンとして歴史を記録していく。

だけどこの手紙だけは、シュリの本当の気持ちだけは、ラビでもブックマンでも無い"オレ"だけが知る真実。

「それくらいは、許されるよな…?」

青空を見上げながら、オレは小さく呟いた。



END.

/ 36ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp