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Love Meee ~Love or Lie~

第2章 『見えない相手』


「そんなつもりじゃ・・・」

噂で俺と付き合う前から年上の男と付き合ってるって、詳しくはわからないけど、そう聞いて
ずっと気になってた
モヤモヤしたものがずっと胸の辺りに引っ掛かってて

でも、聞くのも怖くて、ただの噂だからって言い聞かせてきたけど
携帯から漏れ聞こえてきた声は間違いなく男の声で、名前を呼び捨てにしてた

「俺はなんだったの?遊び?」

いつからか一人でその男と張り合ってた。
嫉妬って自分のかなでどんどん育っていって勝手に化け物みたいに脅威になっていく

年上だから子供だと思われたくなくて背伸びして張り合ってたけど
本当の自分はそんなに大人になんかなれなくて

「遊びなわけないじゃん」

「じゃあなんだよ?」

「私は太輔が好きだよ。信じて……」

泣き出してしまった。

ずるいよ、泣くなんて……。
太輔だけだよ、他に付き合ってる人なんかいないって。言っていくれよ。

泣いてるマイコを

「わかったよ。信じるよ……ごめん。俺が悪かったから、泣かないで」

結局、惚れてるのは俺で。その言葉を信じたふりをして。
抱きしめて背中を撫でることしか出来ない。

自分に自信がないわけじゃない。
でも、普通の男とは違って会える時間も少ないし気軽にデートも出来ない
ハンデがありすぎる。
そこに加えて年上の大人の男なんて、俺にないものを全て持ってる気がして。

「ねぇ、今日はさ、泊まってってよ」

「うん」

心と裏腹に笑って見せた
俺からは、この手を離せないよ
この胸に抱きしめていたい



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