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七色の雫 短編

第1章 貸し借り無し R18



彼を立ち上がらせようと、両脇に腕を差し込んだまま固まる。
背後から彼を支えようとすると、必然的に俺の堅くなった奴は彼の背中に直撃するわけで…。
その事実に気が付いた時には、不意にイってしまって、彼の白くてすべらかな背に白濁したモノを吐き出してしまっていた。

「あっ…あ………わりぃ…。」
「あ…いや。」

沈黙。
温かなシャワーの音だけが、耳に付く。
慌しくめぐる視界の中に、俺が渡そうとしたシャンプーが目に付いた。

「お!お前頭まだだろ!な!な!」

がしがし。とシャンプーを手に出し、座りこんだままのビーネの頭をごしごしと洗ってやった。
流れるシャワーのお湯が、泡が立つ先から流していき、背に吐きだした自分の欲も都合よく流して行った。

「エ、エド。いいよ。いいって。」
「いいからいいから!」
「い、いや!ちがう!いいから!」

珍しく声を大きくして拒否するビーネ。
廊下から漏れてくる薄明かりと小さな窓からの太陽が、ビーネの細い体の線を浮かび上がらせる。
そして、慌しくきょろきょろしていた俺の視線が、奴の一か所に止まった。

「ありがとう!もういいよ!エド!」

俺の生身の左手はいつの間にか、奴のモノに触れていた。
興味、感心、好奇心。
それと、思春期の俺の下心。

「ばっか!……んぁ!」
「いいだろ。お互い様だ。」

あれ。俺ってこんなに低い声出るんだ。
やわやわと持ち上がってきていた奴のモノは、温まっていた俺の指より熱かった。
シャワーのお湯がビーネと俺の男にしちゃ長い髪の毛をぺたりと二人の肩に張り付ける。流れるお湯と暗い室内。
堅くなる奴のモノがまた俺のモノをも堅くし始める。

「は…なして!」
「いいから。」
「ぁっ…!」
「黙ってろ。」

かたかたと小さく震え、べたりと両手を床に付け、耐える。
ついにはそそり立った自分のモノを隠すように身を縮めようとする。



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