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Forbidden love

第7章 来訪



「申し訳ございません。カールハインツ様」

ルキは頭を下げる

「いいや....仕方が無い。

混乱するのも無理はないだろう」

カールハインツは足を組み、顎に手を添える
何か考えているようだ

「ルキ」

「はい」

「しばらく彼女を預かってくれ

あの家では、心も落ち着かないだろう」

カールハインツは紅茶に手を伸ばす

「かしこまりました....」

ルキは気を失った彼女を支える力を強める

それを見ているコウは思った

彼と彼女は何かある

確かに悲しく、酷い話で自分も彼女の事を考えると心が痛かった

しかし、ルキは何か違う

彼女を見ているルキはどこか悲しげで

つい最近初めて出会ったようにはみえなかった

すると、ルキは立ち上がる

「コウ」

突然名前を呼ばれ驚いた

「こいつを部屋に運んでくれ」

ルキはコウにレナを抱き渡し、ユーマとアズサも手伝うように部屋を後にした



「やはり、思うところがあるか」

2人になった部屋でカールハインツはルキを試す様な口調で話しかける

「いえ....」

ルキは目をそらす

それをみて、カールハインツはふぅとため息をつく

「まぁ、無理もないだろう」

ルキはその先の言葉をあまり聞きたくないと言うように虚ろな目をしていた

一体、この方はどこまでを見据えていらっしゃるのだろうか....

そんな事を思いながらも、カールハインツは話を続ける

「たとえ....忘れてしまっても、お前達の関係は永遠に交わり続けるだろう....



お前とレナは

許婚だったのだからーーーーーー

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