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Forbidden love

第20章 襲撃



背後から現れた2人の男はデニスに鋭い剣を向ける

『随分と派手に暴れてくれたな』

落ち着いていてどこか怒りを帯びた声....

「逆巻....シュウか」

シュウはデニスの首元に向かって剣を振り上げる

だが、すぐ様デニスは彼等とは反対方向へ舞い上がる

『馬鹿、逃がすかよ』

もう一方では足に向かって剣を振りかざす

「ちっ....逆巻アヤト」

デニスはポケットに仕込んであったナイフをアヤトに投げる

「おっと、あぶねぇ」

間一髪それを避ける

「二人共ッ....」

レナは無事な2人を安心したように見る

「ちっ....邪魔な蝿共はあの者達に始末させたはずだが?」

デニスは少し驚く

「悪いが、お前の手下が追ってる俺達はただの使い魔だ」

「!」

「あんな奴ら、俺様の敵じゃないけどな
お前の思い通りになるのは気に食わねぇ」

全てを見切ったように話す彼等にデニスは動揺する

「流石、カールハインツの子息といったところか、私の計画を全て見通していたのか?」

その言葉に2人は微笑を浮かべる

「俺様はただ目障りな奴らを潰そうとしただけだぜ」

「案外、本当に怖い奴はお前のすぐ目の前にいるんじゃないの?」

「....まさか」

デニスは1人の少女を見る

一瞬、ほんの一瞬だけデニスは彼女と祥匙が重なって見えた

「お前が....」

一枚の招待状を出す

「お父様は今まで1度も私への手紙に”父より”なんて書いたことはないわ」

レナは紙を破る

「っ!!」

「あぁ、そうだ

祥匙の事だけど、スバルとコウによるとアイツの部屋に入ったら一面血の海で、その中に1人の死体があったけど、祥匙の使い魔があいつに変装していたらしい」

「っ!!なんだと....!!」

「一応、言っておくが俺達はあいつには何も助言していない

まぁ、要するに....

お前は夜崎祥匙の掌の中だってこと」

「っ!!」

ーー俺は奴に欺かれたのか....!!

「だが、会場に送り込んだ俺の下僕はまだ生きているだろう!」

「図に乗るなよ、デニス=ラルク

あの会場には俺の弟達がいる

あいにく俺達はああいった者達との対峙には慣れている
決着は直ぐにつくだろう」

「ッ....」

デニスは納得ができないような表情を浮かべた






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