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Forbidden love

第19章 鎮魂歌



「!」

突然の暗転にレナとルキは驚く

「停電....?」

状況を把握しようと2人は辺りを見渡す

幸いにもヴァンパイアで夜目が効き助かった

しかし、この会場に居るのはヴァンパイアだけではない

「はやく何とかしないと!」

レナは会場に戻ろうとスカートの裾を持ち上げ走り出す

しかし....

『待て!』

ルキはレナの腕を掴み、足を止める

「どうしたの?ルキくん

急がないと....」

「様子がおかしい」

「えっ....?」


バリンッ!!!!

『!』

ルキがそう言った直後、会場からは硝子の割れる音が響いた

中から客人の悲鳴が聞こえる

「ッ!!何が起きてるの....」



ーーーーーーーーーーーーーーーー



「なんの騒ぎですか....!!」

硝子の割れる音が響き、会場の中にいたカナト達は警戒心を強める

「どうやら招待されていない客人が紛れ込んだようです」

レイジの視線の先には赤い目をした見慣れないヴァンパイアが数人居た

「ちょっと、無神さんとこの警備はどうなってるの?」

「うっせ!あんな奴、さっきまで会場に居なかっただろうが!」

「きっと....実体を....変えていたんだと思う....」

流石の彼等でも、実体のつかめない者を捕らえることは出来ない

『きゃあぁぁぁ!!』

「!」

会場に悲鳴が響く

そちらを見ると男は1人の女を捕まえ、その喉元に噛み付いている

その男には理性など無いように思えた

「まずい!皆さん客人を安全な所へ誘導しますよ!」

レイジは皆に指示を出す

「仕方が無いですね!!」

「女の子達!早くこっちに逃げて!」

「おい!アズサ!俺達はあいつらを止めんぞ!」

「うん....!!分かった」


レイジは客人達を会場の外へ誘導する


(それにしても、この忙しい時にアヤトとシュウは一体何処に....!!)



華々しい夜会が一瞬にして血なまぐさい物に変わる


彼等は一体....ーーーー






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