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第1章 初恋のキミ


幼馴染の彼は、バレー馬鹿ってヤツで、私の想いになんて気付きやしない。中3の時、彼は・・・。
彼のあんな顔は2度と見たくなくて、高校では帰宅部で通そうと思った私・・・しかし・・・。
『はあっ?!体育館、出入り禁止?!何したのアンタ』
「うるせー。ボゲェ!」
『・・・トビオちゃんのことだから何かやらかしたんでしょ?』
「!トビオちゃん呼ぶな!!」
怒られた。こんな言い合いはいつものこと。にしても、出入り禁止って何したのよ?!で・・・3対3の試合をするらしい。勝ったら出入り禁止は解かれるわけね~。応援しに行こうか?と言ったら、断られた。え~、私が見に行ったら悪いわけ?

放課後 体育館で練習出来ないっていう彼はグラウンド脇の広い場所で練習していた。ので、私はこっそり、その練習を見守っていた。

成程~。あの、オレンジ頭の子、見覚えある~。中学の時、対戦したよね~。あの子が3対3では一緒なわけか。
彼の名は、日向というようだ。うんうん、ジャンプ力、凄いわ。

日が落ちて。同じ1年生らしい男子生徒2人組が来た。話の内容から彼らが3対3の相手であることがわかった。そんな中、金髪ノッポのメガネ君の言葉についカチンと来た私は彼らの前に出て行った。
『ちょっと、アンタ、何様のつもり?』
「!!お前!なんでここにいんだよ!」
驚く飛雄。もう、そんなに怒んなくてもいいじゃん。
『トビオちゃんのこと、何も知らないくせに勝手なこと言わないでくれる?』
「誰?この子」
「影山の知り合い?」
『私は、トビオちゃんが“コート上の王様”って言われるようになった理由、知ってる。後・・・その原因』
「?!」
「!!」
飛雄以外が驚いているのがわかる。うん、私はそばにいて見て知ってるからよくわかってる。
『何も知りもしないくせに勝手なこと言わないでくれる?』
私は、ノッポのメガネ君を睨みつける。
「ふぅ~ん、ずいぶん、王様を庇うんだね」
『私のトビオちゃんだもん!当然でしょ?!』
「はあっ?!」
「誰が!お前のだ!ボゲェ!!」
飛雄、顔赤いよ?照れ隠しなのバレバレだ(笑)
『そこ、照れないでよ~、トビオちゃん♪』
「何なの、この人達」
顔真っ赤にして怒鳴る飛雄にメガネ君は呆れちゃったみたいだけど。
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