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第2章 バレー馬鹿


私と飛雄は国見ちゃん、金田一と同じく北川第一の出身だ。なので、必然的に及川さん、岩泉さんの中学の後輩になるわけで・・・。2個上だから、1年しか一緒じゃなかったのに、どうして私のこと覚えてるかな~?飛雄ならともかく。

アップの終わった及川さんが国見ちゃんに代わって入る。ピンチサーバーってヤツか。
「カッコイイ、及川さんを見せてあげるから、見ててね☆」
『・・・・・』
交代した国見ちゃんが近づいて来る。
『お疲れ、国見ちゃん』
「うん、ありがと」
国見ちゃんにドリンクとタオルを差し出す。受け取った国見ちゃんはベンチに座る。そして、頭を私の膝に乗せてくる。
『くっ、国見ちゃんっ?!』
「何?」
『・・・まあ・・・国見ちゃんだし。いっか・・・』
「・・・・」
膝の上の国見ちゃんの頭を撫でる。
「ちょっ!国見ちゃん!何してんの?!」
「・・・・・」
『あっ・・・』
膝枕状態の国見ちゃんを見て驚く及川さん。飛雄に関しては何かオーラが・・・。
「ズルイ!俺もっ!」
「駄目に決まってんだろっ!早くサーブ打て!」
「ウゲッ!」
「・・・果穂、危機感足りなすぎ」
『??』

そんなやり取りの後、及川さんのサーブ
「いくら攻撃が高くてもさ。その攻撃まで繋げなきゃ意味ないんだよ」
月島を指差す及川さん、に私は思わず
『月島~!!気をつけろっ!!』
「アララッ、果穂ちゃん、言っちゃうんだぁ~」
及川さんが月島を狙ってサーブを打つ。一応、私の言葉に月島は少しは準備したみたいだけど、間に合わない。そして、2回目のサーブ。何とか返したものの、青城のチャンスボールで、金田一がスパイクを打つ。
しかし、日向が触り軌道が変わる。そのボールを飛雄がトス。日向のスパイクが決まり、試合終了。烏野の勝利!

挨拶後
『トビオちゃ~ん!!』
私は飛雄に抱きついた。
「おわっ!」
「何事っ!」
『もう~、ヤダヤダ~!!』
ペタペタとトビオちゃんの身体を触る。
「は?」
「ちょっ、何やってるの?」
『えっ、見てわからないっスか?消毒』
「消毒って・・・」
皆にポカンとされた。え~、だって、及川さんの視界に入っちゃったんだよ?ヤダヤダ!
「ちょっと!果穂ちゃん?俺、病原菌じゃないからね?」
及川さんからの苦情なんて無視無視。
「わかったから、離れろ!」
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