第1章 初登校前夜
晴樹
「これならどーだよっ!」
一気にドリブルを仕掛ける。
火神
(とれねーだと)
晴樹
「ボールを低くできるんだよッ!!!」
シュートを打とうとした瞬間、空中のボールが弾かれる。
火神
「残念だったな、チービ(ニヤッ)
でもそのドリブルはすげーよ。
俺にはできねープレーだからな」
晴樹
「当たり前だろ…その……デ、デカいんだから……」
火神
(さりげなく自分がチビだと認めた⁉)
晴樹
「とにかく外国人はみーんな背がたけーんだもん。
だから俺はチビを武器ににした……」
火神
「なるほどな」
俺たちは、たった5点なのにお互い相手から1点奪うのに何分もかかった。
そして、激しい攻防戦を繰り広げ、スコアは4対4.
先にボールをゴールにくぐらせた方の勝ち…
ボールは今晴樹の手にある。
2人は視線を交錯させた……