第1章 初登校前夜
晴奈
「はい…はい……
では、明日の朝に職員室…
はい、分かりました。
明日からよろしくお願いします」
俺は晴樹。
本名は鈴宮晴奈。
名前の通り女の子である。
でも俺は、男子生徒として誠凛高校に入学した。
入学式には出てないけどな。
サボりじゃないぞ!
入学手続きが遅れて、連絡がこなかったんだからな!!!!!
つーかアメリカに居たし!!!!!!
アメリカと日本で入学する時期が違うこと忘れてたし!!!
父さんがいつの間にか日本での家を用意してくれてて助かったぜ……
急いで準備するとしても時間がかかるといいって、一週間遅れての初登校することになった俺。
家具もそろえた。
教材も買った。
明日の支度もした。
時計を見るとまだ4時…
家の近くにストバスのコートがあったような…
タクシーで見かけただけだけど、この近くだろう…
ボールを手にし、家を出た………