第3章 月夜に舞う花
チンピラ1「ヒュ〜♪お二人さん、お熱いね〜♪」
チンピラ2「オレ達も混ぜてよ〜w」
チンピラ3「なんだあの野郎?ダッセェ格好してんな〜w」
チンピラ4「隣の女レベルたっけー!スッゲェ美人!!」
するとそこに、数人の男がフラフラとやって来て二人に絡んできた。
??『何か御用でしょうか?』
女はキョトンとした顔で尋ねる。
チンピラ1「いや〜ちょっと前から見てたんだけど、そっちの男スッゲームカつくんだよね〜。イタイ格好してお姉さんみたいな美人と話したりしてよぉ…」
チンピラ4「ねぇねぇお姉さん。そんな奴ほっといてオレ達と遊ばない?イイとこ連れてってあげるからさぁ♪」
そう言うと男の一人が女に近付き、その肩を強引に抱き寄せた。
??『な、何をなさるんですか!?お離し下さい!!』
突然の行為に驚いた女が男の腕から逃げようと暴れる。
だが男はもう片方の手で女の左腕を掴み、押さえつける。
カラ松「オイ貴様ら、か弱いレディに乱暴なマネは……」
バキッ!!
カラ松「がっ…!!」
格好つけて前に出るが、言い終わる前に一番近くにいた男に殴り飛ばされた。
チンピラ3「なに格好つけてンだよテメェ」
チンピラ2「お兄さんはお金貸してよ?オレ達これからこちらのお姉さんと遊んでくるからwww」
そう言ってニヤニヤと此方を見下ろす男達。
カラ松「……テメェ」
今の一撃にキレたカラ松が殴り返そうと身構えるが…
??『調子に乗るなよクソガキ…』
ガッ!!
カラ松「(…え?)」
聞こえた女の声に振り向くと、女が自分の腕を掴んでいた男の顎にアッパーを喰らわせていた。
予想外の事に周りにいた男やカラ松はアッパーを喰らい仰向けに倒れる男を見て唖然とする。