第3章 月夜に舞う花
カラ松「(ち、近い…////!!)」
顔を近付けられ、カラ松は更に顔を赤く染める。
??『まぁ、また赤く…!!熱があるのでは…』
彼女はカラ松の額にその綺麗な白い手を伸ばす。
カラ松「ッ!!」
パシッ
ハッとなったカラ松は伸ばされた手を思わず掴んでしまった。
??『え?』
カラ松「!!す、すまない//// 咄嗟に掴んでしまった////」
上擦った声で言うと、掴んだ手をパッと離した。
??『あっ、いえ、突然額を触ろうとした私が悪いのです!!見ず知らずの殿方のお身体に触れるなど、無作法でした…誠に申し訳ありません』
女はそう言って丁寧な仕草で頭を下げる。
一つ一つの仕草がとても美しく、気品が感じられる。
言葉遣いもとても丁寧で礼儀正しく、育ちの良さが伺える。
カラ松「いや、そんな…気にしないでくれレディ。オレを心配してくれての事だろう?キミのその満月の様に美しい心は、決して無作法なんかじゃないさ」
少し冷静さを取り戻しまたイタイ事を言っているカラ松。
いつもならここで「キモい」や「死ね」と言われる。
…が、しかし
??『////』
彼女は何故か顔を赤くしてカラ松を見ている。
カラ松「え?あ、えっと…ど、どうし…」(汗
予想外の反応に言ったカラ松は戸惑う。
??『……と…です』
カラ松「へ?」
??『ありがとうございます…。その様におっしゃって戴けるなんて……嬉しいです////』
カラ松「!?!?////」
まさかの言葉にカラ松は再度顔を赤く染める。
そして二人して俯き、そのまま暫く無言が続く。