第2章 キャバ嬢と用心棒
おそ松「あれ?え、ちょっと待って」
チョロ松「お…同じ顔…?」
振り返った女の顔を見ると、牡丹とそっくり…というか同じ顔だった。
牡丹『ありがとう撫子、流石ね♪』
撫子『お前なぁ…すぐ突っ掛かるクセどーにかしろっつったろ?』
牡丹『だって、あいつチョー腹立つんだもん!!』
撫子『だからって、怪我したらどーすんだよ?いつでもアタシが助けてやれるわけじゃねーぞ?』
牡丹『ゴメン…』
撫子『ま、姉貴のそーゆーとこ好きだけどな』
おそ松「あの…牡丹ちゃん?その娘ってもしかして…」
牡丹と女のやり取りを見ておそ松が声を掛ける。
牡丹『ん?ああ、紹介するね。この娘がさっき話したアタシの妹で、うちの三女の撫子♪イケメンでしょ♪』
やはりそうだった…三女は撫子というらしい。
名前は随分綺麗で可愛らしいのに、見た目は随分と男前だ。
女性にしてはガタイの良い身体に風格漂う面構え。
そしてキリッとした目元に左目の下の傷跡。
基本的なパーツは同じなのにまったく違う顔に見える。
何というか凄く…カッコイイ。
客1「大丈夫かい!?牡丹ちゃん!!」
一人の客が牡丹に駆け寄ってきた。
心配する客に牡丹は笑顔で返す。
牡丹『うん、撫子が護ってくれたから♪』
客1「そうか、よかった…」
客2「撫子ちゃんすまない…。周りで見ていたボク達が何も出来なくて……」
牡丹の無事を確認すると、客達は撫子に不甲斐無いと頭を下げる。
撫子『気にすんな、それが普通だ。それにこーゆーのは用心棒のアタシの仕事だしな…』
客3「ハハッ!さっすが撫子ちゃん、男前だね〜♪」
キャバ嬢3「ホント、チョーカッコ良かった!!」
客2「牡丹ちゃんも凄いね!あんな恐い奴に真っ正面から啖呵切るなんてさ!」
キャバ嬢4「マジスッキリした〜!!牡丹ちゃんもうサイコー!!」
牡丹の勇敢さと撫子の活躍に周りからは拍手喝采が巻き起こる。
それに吊られておそ松とチョロ松も拍手を送る。