第2章 キャバ嬢と用心棒
チョロ松「き、キミ強いんだね…ホント驚いたよ!!えっと…撫子さん?」
恐る恐る彼女に話し掛けるチョロ松。
撫子は少しダルそうにしながら此方を振り向く。
撫子『疑問系かよ……撫子でいい。てか、あんなの大した事ねーよ。弱すぎて全然本気出せなかったし』
チョロ松「あ…そ、そうなんだ……。で、でも!それでもやっぱ凄いよ!!あんな強面の奴に啖呵切った牡丹さんもカッコ良かったけど、簡単に捩じ伏せちゃったキミも相当カッコイイよ!!」
撫子『…………』
撫子の強さにチョロ松は素直な感想を告げる。
チョロ松の言葉に一瞬目を見開いたが、すぐに素っ気なく『…あざっす』と言ってそっぽ向いた。
その耳は心なしか少し赤い。
おそ松「いや〜、けどホント強いね〜♪何かやってんの?」
すると今度はおそ松が撫子に声を掛ける。
撫子『ああ、コマンドサンボっつう軍隊の格闘技をな……』
おそ松「マジで!?スッゲー!!どおりで強いわけだわ」
撫子『つーか、あんたらスッゲー似てんな。双子?』
感心するおそ松とチョロ松を交互に見て撫子が尋ねる。
チョロ松「いや、実は六つ子なんだ。キミ達と一緒でね」
撫子『え、マジかよ!?アタシら以外にも六つ子がいたとはな……』
おそ松「コレってもしかしてぇ…運命ってやつw?」
と、おそ松が突然そんな事を言い出した。
するとそれに牡丹が乗っかってくる。
牡丹『確かに!六つ子同士が出会うなんてほぼ奇跡に近いもんね!!』
撫子『実際には出会ってんのこの四人だけだけどな…』
おそ松「そうだ!今度お互い他の四人も連れて来て一緒にデートしようよ!!」
チョロ・撫子「『……は?』」
おそ松の発言にチョロ松と撫子は揃って間の抜けた声を上げる。
牡丹『あっ、それイイね♪うちら今みんなカレシいないから、どーせなら夜集まって合コンとかどう?』
チョロ・撫子「『はあッ!?』」
すると牡丹が賛成した上にとんでもない提案をしてきて、チョロ松と撫子は再び揃って声を上げる。