第6章 ☆徳川家康☆ ~俺の誕生日~
外は、多分 雪が積もっている…
まだ部屋のなかは暗いが、そろそろ起きる仕度をしなくては。
そう、自分に言い聞かせてはみるが今のこの状況を俺は手放せずにいた。
― スー、、
愛しい人と迎える朝は、何度迎えても嬉しいものだ。
ましてやこんなに可愛い、無防備な寝顔を俺だけが見ることができる。
きゅっと綾は俺の着物を掴んだまま寝ているものだから、俺はその手を外せない。
そっと、抱きしめ
『あー、可愛い』
思わず口から出てしまう。
『ん、…』
『ごめん、起こした?』
『ん、大丈夫、、、おはよう、家康』
そう言うと、綾は微笑みさらに俺にくっつく。
―可愛すぎ…放れたくない