第2章 ☆徳川家康☆ ~照れているのは~ /完結
『あのね…』
そう言って綾は俺に目を閉じていて欲しいと言う。
綾が何をしようとしているのか皆目検討もつかない。
―何してるの
目を開けようとすると、それを制するように綾が俺の首に抱きつき…口づけされた。
驚きと恥ずかしさに一瞬 意識が飛びそうになる。
口を押さえて
『ばっ、何してるの!?』
『いってらっしゃいのチューだよ…』
『えっ』
『私がいた500年先では、、するの』
『今日も一日、頑張ってねって意味を込めて…』
―あんたって
これじゃあ一日 顔がにやけて家臣達に示しがつかないじゃない。
だけど…頬に手をあてて真っ赤になっている姿をみたら抗議する気もなくなり思わず綾を抱きしめた。
いつまでもこうしていたいけど、、、
『今度こそ いってくる』
できるだけ冷静を装おって部屋をでた。
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スッと襖を閉めて俺は胸を押さえる。
500年先の奴らは一体どんな生活してるんだ!?
こんな事毎日されたら、、本当に心臓とまる。
その日一日、何度も苦しそうな表情をする家康は家臣達からものすごく心配されていた…