第1章 ☆徳川家康☆ ~幸福な道~ /連載中
それから、数日 俺は山賊狩りの準備に追われた。
見立たぬよう、腕利きの家臣を数名揃え捕獲準備も整った。
明日、いよいよ捕獲へとむかう。
信長様への挨拶を終え、綾の預け先を相談する。
捕獲には、半日ほどで片がつくと目論見 城と俺の御殿の中間にある光秀さんに預けることなった。
その報告をしようと綾を探すと、ワサビが綾を目掛けて突進しているのが見えた。
―まずい!!
思った通り綾は、一歩も動けず正面からワサビを迎え、、、跳ばされていた。
『はー、あんたって本当に目が離せないね』
俺は、とっさに走りより綾を後ろから受け止めていた。
『ごめんなさい…』
また、謝られイラっとする。
『別に』
餌を拾いワサビに食べさせてやる。
―飛びついちゃダメだろ、全く
横でまた落ち込んでいる気配がしたから俺は何となく話しかけた。
『あんたって何が好きなの…?』
『え…』
『えっと、服の組合せを考えたり作ったりすることが…好きかな』
『ふうん。あんた針子?』
―気まずいな…
今まで、俺から会話をしたことがないからうまく噛み合わない。