第1章 ☆徳川家康☆ ~幸福な道~ /連載中
-あれは
軍議を終えて自身の寝屋へ向かう途中、挙動不審な女を見かけ家康は足を止める。
-綾?
何やってんの。
いかにも怪しげな足取りで裏門をちょろちょろしている綾に声をかけようと足を進めると暗がりから声をかけられた
『家康様・・・』
目の前には見覚えのない女がただずんでいた
『何』
『・・・今宵は私を貴方様のところへ・・・』
-何言ってんの?意味がわからない。
ってかあんた誰。
俺はまたかと深くため息をつく。
『誰から?』
冷たい視線を送りとりあえず聞いてみる。
概ね信長様の差し金であろう。
信長様はこうして俺のところへ次々と女を送ってはくるが
正直煩わしい。
あの人は何回言ったら辞めてくれるのだろう。