第1章 ☆徳川家康☆ ~幸福な道~ /連載中
しんっとした道場で一体どうしてこうなったかぼーっと考えてみる。
はぁ・・・一つため息をもらした時 入口から声がした。
『失礼します』
そういって白い袴姿で髪を一つに結った綾が入ってきた。
中へおずおずと歩いてくる姿を・・・俺は・・目が離せなかった。
俺の前で止まった綾が下から見上げてくる。
はっとして慌てて目を逸らす。
『あんた、本気で教わる気?』
『はい!! よろしくお願いします』
そう張り切って、綾は弓を持ち上げ 矢に手をかけようとしていた。
-危ない
とっさに俺は綾より先に矢をとる。
- 本気でやるなら、とことんやるまで