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オメガバース

第1章 Ωとα


この世は賤しいものと尊いものに分けられている。
俺は賤しく、鬼道さんは尊い。
賤しい俺があの人のそばにいたらあの人まで賤しくなってしまう。だから俺は・・・・・。
佐久間君さいつまで鬼道ちゃんから逃げるつもり。
いつまでってそりゃあの人が諦めるまで。
そうかよ。
ならどうして泣いてるんだよ佐久間君
俺泣いてるてるのか
ただ尊い人を賤しくしたくないだけなのに・・・
俺もう行くな
ああっ
ダダダダっ。
不動佐久間見なかったか
ついさっきあっちにはしてったぜ鬼道ちゃん
コッコッコッ
ドクンドクンハァハァハァ
あれ体が熱い
俺どうしたんだ
まさか
あれーサッカー部のΩ君じゃんどうしたのこんなところでまさか発情期俺らが楽にしてあげようか
こいつらここをたまり場にしてる不良
ねぇねぇ苦しんだよね
俺らもαだしさ
身体がよければ番にもしてあげるから
やめろ触んな
そんな暴れないでよ番もいないんだし
そっか俺の運命はこいつらに慰み者にされることだったんだもういいや
あれどうしたの急におとなしくなって
もう終わり
佐久間の体から力が抜け意識が消えてゆくゆっくりゆっくりと心を壊していくそれはまるで愛しいものに出会えずに蛹のまま死んだ蝶のようにまるで美しいままであり続けたいかのよう。
綺麗な顔してるよなー
こいつこれでも男だぜ
ほんとに綺麗だよなー
お前ら
げぇ鬼道。
佐久間に何をした
俺らは何も
ただちょっと発情して苦しそうだったからなぐさめてやっただけ
そしたら急にこいつの意識がなくなってさ
お前に帰すよ
・・・・・・。
鬼道は意識をなくしぐったりしている佐久間を腕に抱きしめた
ただ眠っているだけなのかそれとも一抹の不安が鬼道をよぎる
眠る姿は眠り姫


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