第4章 月日は過ぎて文化祭
チョ「いやー!よかったよー!にゃんちゃん!これでトップスター間違いなしだ……」
『誰もそんなこと望んでないよ!?えっ!?私ってレンタル彼女じゃなかったっけ!?いつレンタルアイドルになったの!?』
おいおいおい!しまったみたいな顔すんなし!
チョ「嘘だろ!?あと何分残ってんだ!」
『………………もうおわ…………』
………そんな泣きそうな顔で見ないでよ。
『…………10分?』
チョ「よっしゃ!10分だな!今からマッハで3組のカフェに行って、4組の占いに行って、それから…………」
『無理だから!!』
チョ「ま………まじか。」
がくっと膝をついて悲しみに沈むチョロ兄。…………はぁ
「おいおい。この子さっきステージで歌ってた子だよなぁ。」
ちゃらちゃらした金髪の人が3人。あー面倒な。
「へー可愛いじゃん。歌もうまかったしな」
う、うまい!?えっ!?ちょっ、照れるじゃん!!
『ありがとう!歌は結構上の下って言われてるんだー』
「いやいや!上手かったぜ! 君なんてアイドル?俺ファンになっちゃったぜ。今から俺と……」
チョ「うっせええええええ!!!」
『あ、立ち直った』
チョ「おめぇのせいでデートぜんぜんできなかったんですけど!どー責任取ってくれるんですかねぇ!?おまけに俺の彼女をどこに連れていくつもりなんでしょーかぁぁぁ!?」
『……チョロ松、それ八つ当たりだから…………』
「ぎゃぁぁぁぁーーーー!!!」
チョ「……………ふぅ!さっ!にゃんちゃん!今から急いで………」
『……………もう10分経ったよ』
チョ「…………ち、ちくしょおおおおおーーー!!!!!!!!!!!!!」
………………はぁ………
『……………あ!チョロ松。こっち。』
チョロ「……なんだよー。もう俺はダメ……」
『すみませーん!写真1枚お願いしまーす。ほら、チョロ松ポーズポーズ』
チョ「うおー!!はいにゃんちゃん!!」
ホントつくづく私は兄に甘い。