第4章 月日は過ぎて文化祭
「次の方ーどうぞー」
………………あ、もう無理。
『おそ松。お願い。他のことなら聞くから。こればかりは……』
おそ「だーめ。ほれ、入るぞ。」
後ろには長蛇の列。今更入らないわけにも行かない。おそ兄にくっついておそるおそる入る。
『ううっ…………無理無理!暗いし、絶対これいる!いるから!』
おそ「俺がいるからだーいじょうぶだって」
『……………おそ松』
おそ「ん?」
『…手繋いでもいい?』
おそ「どうぞ。」
『……………おそ松。』
おそ「はいはい」
『……腕掴んでもいい?』
おそ「お好きなよーに」
『…………おそ松』
おそ「……………」
『………おそ松?』
おそ「……………」
『お、おそ松?………………おそ兄?お、おそ兄ぃ!!』
おそ「ぷっ!あははは!お前ビビりすぎだろ!」
馬鹿やろおおおお!!!私がこういうのダメなの知ってんだろおおおお!!!!!
『……………今までの料金ちゃーんと貰うからね』
おそ「げっ!?」