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六つ子+溺愛妹

第4章 月日は過ぎて文化祭


チョ「あーあや子。そのちょっといいか。」

したに降りると、チョロ松兄さんが気まずそうに声をかけてきた。

チョ「今日はほんっとごめん!!普通は僕が止めなきゃいけないってのに。一緒になってバカやってしまった。あや子には迷惑かけた。ごめん!」

『怒ってないよ。でもほんとだよねぇ。いつもだったら止める側なのにどうしたの?』

チョロ「………理由は言えないけど、譲れなかったんだ。僕も。みんなも。だから、こうなっちゃって…」

『……やっぱりみんな私には言ってくれないのね』

ボソっとつぶやく。

チョ「ん?なんか言ったか?」

『ううん。なんでもー。』

チョ「…でも今日の喧嘩で分かったことがあるんだ。僕はあいつらの兄貴で、お前の兄貴でもあるって。だから僕は兄貴として頑張ろうと思う。不甲斐ない兄貴かもしれないけどね」

『不甲斐なくても、頑張らなくてもいいよ。チョロ松兄さんはそのままでいい。だって私の兄は六人いるけど、その一人ひとりが私の大事な兄なんだもん。だから私はみんな大好きだよ。』

チョ「…そうか。」

『うん。あ、ちなみにね言うとするなら、兄弟の中で一番構ってくれるのはチョロ兄だと思ってるから。』

チョ「は?」

『ふふっ。小さい頃からチョロ松兄さんが一番に勉強教えてくれたし、料理作るのだって付き合ってくれたし。頼めば買い物だって付き合ってくれてたからね。ある意味2番目のお母さんだよ』

チョ「今じゃ、勉強も料理もお前の方が出来るけどな。」

『私ができるようになったのはチョロ松兄さんが一生懸命私に教えてくれたからだよ。それに私、今日わかったんだけど、チョロ兄のカレーには負けるよ。私久々にチョロ兄のカレー食べたくなっちゃったや』

チョ「…カレーぐらい作ってやるよ。楽しみにしとけ」

『うん。楽しみにしてる』

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