第4章 月日は過ぎて文化祭
おそ「あー!腹へったぁ!何かねぇかな……」
『確かプリンがあったはずだよ。あー!おそ兄。こんなところで靴下脱がないでよ!』
おそ「…………うっめぇ!」
……………はぁ、ダメだこりゃ
おそ「ほれ、あや子」
おそ兄がスプーンをこちらに向けた。スプーンの上にはプリンが一口サイズでのってる。
『ん。…………美味しい!』
おそ「だっろー!」
ケラケラと笑うおそ兄。……これだからうちの兄って憎めないんだよな。
『ほら、着替えないとシワができちゃうよ』
おそ「えーめんどくさいー」
前言修正。憎めないけど、面倒臭い!
『何子供みたいなこと言ってるの。ほら脱いで!』
おそ「きゃー脱いでだなんて…あや子ちゃんのエッチ♡……っていってぇ!」
脳天に迷わずチョップを入れた。
『もー!ほら!』
タンスの中から兄さん用のパーカーとズボンを出し、同時にハンガーも手渡すが兄さんはそっぽを向く。
おそ「ふーん!脱がせてくれないならいいもんねー!」
…………あ、これはてこでも動かない気だな。一度拗ねるとめんどくさくなるのがこのおそ松兄さんなのだ。
『あーはいはい。わかったから。』
おそ「優しくしてね♡」
『脱がせるのに優しくも酷くもないでしょ。全くしょうがない兄さんだよね。』
上着、シャツを脱がし、パーカーを着せた。その間ずっと視線を感じるのでやりずらいったらなかった。
『……………流石にズボンは自分で脱いでよ兄さん』
おそ「ここからがサービスシーンでお楽しみなところでしょ!」
……どこの世界に兄のパンツ姿をサービスシーンに思う妹がいるのだろう。
おそ松兄さんはきっと頭のネジが一本と言わず100本くらい抜けているのだろう。きっとそうだ。
『………なにこのベルト。趣味悪いよ』
まずベルトを取ろうとすると、普通とは違うごついベルト。
おそ「そうか?」
……ほんにんがいいならいいけどさ。
『……………んーこれどうやってとるんだ?………あ、取れた……よし……これでズボンを脱ぐだけ…………………』
トド「ぎゃぁぁぁぁーーー!!」
『うわっ!?』
いきなり叫び声が家中に響いた。なに!?ゴキ!?