それでも私は生きていく 【PSYCHO-PASS】
第3章 友情は魂の結びつきである
少し自己嫌悪に陥るも、持ち前の明るさで事務作業に戻る
途中、何かの事件への出動命令が2係などに振り分けられているのを見てつい羨ましくなった
「なんか面白い事件とかドンパチやれる事件とかあったら真っ先に出動するのになぁ」
「不謹慎な事を言うな琥珀。平和なのが一番だろう」
「でもさぁずっとこんな書類作ってるの嫌だよー誰が好き好んで公安局に社会科見学来るってのよー」
私が作っているのは「おいでよ!公安局社会科見学ツアー!」と大きく書かれたポスターと、その案内する為の書類だ
何故刑事課の私がこんな事をしているのか甚だ疑問だが、他の課も忙しいという事にしておこう
「真面目チャンはサイコパス値とかについて学びに来るんじゃないの~?俺は絶対パス」
「生真面目チャンくらいじゃないと来ないでしょーよ、秀ちゃんより真面目だけど私もこれは来たことないわ」
「俺より真面目とかどの口が言ってんの~?出動のときしかやる気出さないくせに」
「だって事件の方が頭も体も使って健康的じゃん!社会科見学したって疲れるだけじゃん!」
「もういい黙って仕事をしろ馬鹿共」
「「はぁ~~い」」
秀ちゃんといつも通り愚痴を混ぜた無駄話をしているとギノさんに怒られる
以前は怒られても話しを続け、ゲンコツをもらったこともある(流石にコウちゃんが止めてくれた)
多少のおふざけも入れつつ、お昼休みの時間までに仕事を一段落させると秀ちゃんと社食を食べる為に移動した
「二人で食べるの久々だねー」
「最近琥珀忙しかったからじゃない?流石、監視官サマ」
「えっへん、まぁ秀ちゃんの出来る上司だからね!できる上司は大変だよホント」
そのまま二人でそれぞれのご飯を平らげ、私が紅茶を、秀ちゃんがコーヒーを飲みながらゆっくりと話を続ける
「やっぱ合成加工食品より自分で作った方がおいしいね」
「んなの当たり前でしょーよ。今日夕飯食べてく?オムレツだけど」
「お、食べる食べる。じゃあ丁度作り置きしてあるプリン持ってくね」
「琥珀のプリン俺好きなんだよねー、午後の仕事も早く終わねーかなぁ」
「本当にねー…あぁ鬱になってきた」
「おいおい大して落ち込んでないだろー?」
くだらない会話をして笑うここが今の私の落ち着く場所であり、居場所だ