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炎の月に架かる虹【ONE PIECE】

第8章 華の決意


愛されてなかったのか?
その言葉が頭の中をこだまする。
愛されてなかった?
父にも、母にも、兄にも、妹にも、一族にも・・・?
どうだったんだろうか。
大切にはされていただろうけど愛に繋がるか分からない。
みんなが私に向けていたのは愛じゃなくて優しさ・・・。
そうか。
私は愛されたことがないんだ。


「…ないわ。」
「分からないのに怖がってんのか?」
「怖がってなんか…」
「いいや、怖がってる。」


サボは離れたラーラに近寄って頬に触れて目を合わせた。
ラーラは抵抗しない。
目に涙を溜めている。


「怖くない。」
「じゃあ愛されてみろよ。」
「私にそんな資格ない。」
「誰だって愛されることぐれェ…」
「嫌よ…傷つきたくない。」


また同じことを繰り返すかもしれない。
琥珀の涙にとり憑かれてしまえばサボを殺すかもしれない。
自分が嫌になってサボから記憶を奪うかもしれない。
どちらにせよ、傷つくのは自分なのだ。


「傷つくことなんていくらでもあるんだ。」
「私は…ッ!」
「お前は傷ついて愛を知るんだ!誰もがそうなんだよ!」


サボの目を見つめる。
本当にそう?
とでも問いかけるように。


「傷ついても…いいの?」
「俺だって傷つくことあるんだ。」
「うっ…あぁ……」


涙が途端に溢れてくる。
私は何て勘違いをしていたんだろう。
傷つくことって間違いじゃないんだ。
愛して傷つくことは当たり前なんだ。


「もっと早くお前に出会っていたらよかったのにな。」
「うわぁ…っう…」


サボの腕の中で安心感と抱擁に包まれていた。
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