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炎の月に架かる虹【ONE PIECE】

第5章 華の唄


「ラーラちゃん!この資料お願い!」
「分かったー!」


ラーラが革命軍に来て2週間。
仕事の手際もよくなった。
遠征隊にお願いしたラーラの服を身に纏い仕事をこなす。


「お疲れ!ちょっと休憩だよ。」
「あの総長は?仕事は?」
「あー…」
「一回も見てないんだけどここで。」
「しょうがないよ。そういう人だから。」


あいつ・・・。
人に仕事押し付けて何してる?
迷惑だ・・・。
本気で総長には向いていない。


「ちょっと行ってきていい?」
「えっ、どこに!?」
「サボ呼んで仕事やらせる。」


私にとやかく言う前に自分の性格を直してほしい。
今要求すべきなのはそれだ。
ラーラは銀色の長い髪を頭上で結った。


「サボ君来るか分かんないよ?」
「無理矢理やらせるから大丈夫よ。」
「うーん。」


ラーラポニーテールを揺らしてサボの部屋に向かった。
部屋にいるか食堂にいるかどっちか。
先に向かったのはサボの部屋だった。


「ちょっと!いるの!」


ドアを乱暴に叩きながら声を投げかけた。
反応が返ってこなければ無理矢理突入する気だった。
居留守を使っていたら殴ってやる!


「おいおい…何か用か?」
「仕事させに来たの。」
「あー…」
「サボ?」
「…」


これはいるけど強行突破だな。
覚悟しとけよ?
ラーラはボキボキと指を鳴らした。
そして足でドアを蹴り壊した。


「ちょっと…えぇ!!」
「さぁて、怠け者の総長さんはフルボッコにされるのかな?」
「俺はねみーんだよ!」
「こっちもなんだけど。」
「俺は行かない!」
「じゃあ遠慮なく。」


ラーラはサボの寝転がっているベッドに飛び乗ってサボを見下した。
サボは硬直した。


「お、おい待て…」
「じゃあ仕事する?」
「それは…」
ボキボキボキ・・・
「するよ!」


サボは飛び起きた。
その拍子にラーラはバランスを崩してサボの上に倒れこんだ。


「キャッ!!」
「おわっ!」


顔が今まで以上に接近している。
赤くなっているのはサボだけだった。


「お、お前なんで平気なんだ?」
「は?何が?」
「い、いや…」


ラーラはすぐに退いた。
サボはベッドから渋々降りてラーラに手を差し出した。
ラーラは手を振り払った。
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