第1章 仮説
〝ちょうど喉乾いてたんだよなー、気が聞くなぁ岳さんは〟
私は喉が乾いてたのもあって一気に飲んでしまった
「すいません、行儀の悪いことして」
「あー、気にしないで、ちょっと僕がいるのも疲れるだろうから個室用意してあるんだ。そこで休んでてね、拘束は外すから好きなようにしてて」
「はい!」
連れていかれたのは個室というよりかわいい女の子の部屋のようだった。ぬいぐるみやかわいいベット、本やテレビもあった
「一応退屈しないようしてあるけど欲しいものあったら言ってね、こっちに繋がる電話あるから」
「はい!こんないい部屋準備してもらって…ありがとうございます!」
「ゆっくりしてね、なにしても大丈夫だから」
ゆっくりと扉はしめられた
〝それにしても実験なんだろうー気になるなーていうかこの部屋暖房効いてるのかな?ちょうどいい!〟
〜5分後〜
〝ちょっと暖房効きすぎじゃないかな?暑くなってきた〟
「電話しよ。」
プルルル……ガチャ
「あ、あの岳さん、暖房ちょっと効きすぎじゃないですかね」
『えー、暖房いれてないけどなんでだろう、冷房入れとくね』
〝暖房入ってない??え?〟
「あ、ありがとうございます」
〝まぁ部屋にあるDVDでもみれば気がそれるかな?〟
ガサゴソ
「あー、シンデレラだ、懐かしい」
DVDを漁っていたら見つけてしまった
〝これもしかしてAV…?なんでこんなものが…。にしてもなんだか体が火照ってる。なんでだろう〟
「……そろそろかな?」
研究所のモニターには部屋でAVをみつけるなぎさが映っていた
「あの程度の弱い媚薬でもそろそろ効いてくるはずなんだよな。あとはあっちから«助けの電話»が来るのを待つだけ」
〝あ、暑いよおなんでだろ。それにしてもさっきのAV、どうしよう見たことないんだけど見ちゃおうかな〟
はじめてこんな早く行動した。かのように素早くAVを取りに行った大きいテレビに体を重ね合って求め合うふたりが映し出されているその時
〝あ、もうむり、我慢出来ない。したい、したいんだ。したいよぉ。すっごく疼く。〟
太ももをこすり合わせながら何かに戦うなぎさをみて本城岳はにやっとした
「…実験開始だ」