• テキストサイズ

実験結果

第1章 仮説


ということで、ってこれ

「監禁事件ですよこれ」

こっちを振り向く彼は切ないような少し濃い茶色、髪は珍しい紺色で肌が白いとてつもない美少年だった

〝辛い、こんな美少年に負けてるJKが辛い〟

「俺は本城岳、大学の地下室で日々実験を重ねている」
「はぁ、理科系の人ですか?頭いいんですね」
「岳は!!!頭いいどころじゃない。天才なんだ、いろんな有名な大学から、薬剤師から、病院から、スカウトが来てるんだ」
〝エリートなんだ。。〟
「そうなんですか」

ん?

「ていうかあなた誰ですか」

「俺?俺は岳と一緒にこの研究所にいる守だよ。ま!も!る!」
「そうなんですか」
「…守はね、根は優しいから仲良くしてやって」
「というよりなんで監禁、拘束されてんですか?私」
「……ごめんね、君には実験を手伝ってほしくて、«女の子»にお願いしたくてね」
〝なんなんだろう〟
「…お金は出す。この実験が終わったら300万振り込んでおくよ」
「さ、さ、300万?!」
「ふふふ、岳はねぇ、家がお金持ちなんだよ」
「そこまでお金持ちではないよ。」
〝300万もらえるなんてとってもいいじゃない!〟
「まぁ、引き受けてあげてもいいけれど」
「…ありがとう」

〝なんだぁ!この天使のスマイルは!かっこよすぎる〟

「…この契約書にサインしてね、一応、」

拘束を一旦外してもらった私はペンを持った

1.途中で投げ出した場合はあと1日であっても300万は振込しない
2.このことをほかの人に喋ってはならない
3.研究所の人間を目上の人として扱う

私は«河野なぎさ»とちゃんとサインして渡した

「…僕のことは博士とか岳さんとかなんでも」
「俺のことは守な!」
「はい!おねがいします!」

“地獄の始まりだと河野なぎさは気づいていなかった”

「じゃあ一応ルールだからね、拘束はつけるよ、守よろしく」
「痛かったらいってね!俺もそこまで鬼畜じゃないから」
「はい!大丈夫ですよ守さん」
「ま、守さん…いいね、いいねいいねありがとう」
「?ありがとうございます…」
「守はちょっと買出しいってて、僕はいまから«実験を»始める」
「ついにだな!岳、行ってくるわ」

どんな実験なんだろう

「えっとまずは効果の薄いやつからやってくからね、このレモンティー飲んでてね」
「ありがとうございます!」

/ 5ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp