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実験結果

第1章 仮説


な……ゃ。。。
〝ん?だれだあれ。ん?〟
な……ぎ……ちゃ
〝私の名前呼んでんのかな〟
なぎちゃん!!!
ひぃいいいいいい
〝爆音で母に起こされた私は学校へ行くため走り出した〟
「なにせ高3からしたら遅刻なんてしちゃ行けないものだしね」

「何独り言いってんのよ」
「らら、遅いね今日は」
「お父様に成績で怒られて…」
〝そういえばららは成績オール2だからなー〟
「いやそんなことより早くしないと先生に怒られるって!!」

そのときだった

ドンッ

肩でぶつかってしまった

「すいません!怪我ないですか?」
「…大丈夫。ごめん、すこしすりむいているね。いつか会ったときに償うよ」
「あ、こんなのへーきですよ!また会えたら!会えますかね?」
「…絶対会えるから」
〝なんなんだったんだろうあのひと〟
「らら?」
「今の人見た??すっごいイケメンだったよ髪もさらさらだったし」
「私下向いてたからわかんないや」
「…なぎさ。らら、ひとめぼれしたかも」
「マジで?応援するよ、でも会えるかな?」
「さっき『絶対会えるから』って言ってたじゃん」
「ねぇらら、この紙」
「ん、ホンジョウタケル?あ、本城岳かぁ」
「これってさっきの人のレポートかな?大学生なんだ」
「届けにいこうよ!」
「えー、ららひとりでいけば?」
「やだよー、怖いじゃん」

『絶対会えるから』って。もしかして?


「河野!田中!遅刻だ」
「だってらら、パパに怒られてたんだもーん」
「成績のことだろ。俺にはわかるそれと河野、遅刻多すぎ」
「ごめんなさーい」

その日の帰りは部活もなくゆっくり帰っていた
「なんでらら先に帰っちゃうんだよー、ったくー。あっ」

カバンから朝見たレポートが出てきた

〝この大学近くの大学だ。持ってっちゃおうかなーでもひとりだしなぁ〟

トントン

振り向く途中に嗅いだことのある香りがした

〝あ、〟
「朝の!すいません、いまからこのレポート渡そうかと」
「ごめんね、今見かけて走って追いかけちゃった。ありがとう…また会えたね」
「ほんとですね!これも運なのかもしれませんね」

私が背の高い彼を見ようとした瞬間

「…ごめんね、君はぼくの«玩具»になる」

意識が薄れていく中私はぼやけた彼をみた。不覚にも

“美しい”

と思ってしまった
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