第2章 左手
確かにデカイんだよ。ちょっとじゃないくらい。俺そんな手ぇ大きい方じゃないし…。測ったって言ってたけど、「ホント?」ってカンジだもん、これ。
でも所詮素人にそんな細かい芸当求める方が間違ってると思うよ、俺は。いくら正確に測ったとしても、その通りのサイズに仕上がるレベルに達するのは…どれだけの時間が必要なのか。俺もわかんないよ。でもそれ待ってたらもう。何シーズン先になるか皆目見当つかないから!
ホントね。無事に。こうして役目果たせて。ホント良かった。うん。ちょっと…じゃないくらい大きいけど、それが何?大は小を兼ねるって言うでしょ。おっきくても手は入るんだから。十分使えるんだから。ま、普段手袋なんて使わないけど…そりゃあねっ?使うでしょ。こんな、いろいろ、詰まってるんだから。
ま、そういうわけだから
俺は平気。何言われようと。ひやかしも何も、全部ただのノイズにしか聞こえない。
…ていうかさ。
二「…ねえ」
四「うん?」
二「ひょっとして…うらやましいの?」
四「!!!!!」
二「…」
四「…」
二「…。あ~、あったけぇ~…♪」
四「・・・・・」
あからさまに殺気的なモンを感じるけど
ザックザク刺さってるけど、さっきから
でも全然。
へっちゃらですよ。
なんせこの、今世紀最だ…最強の!
相棒が
俺をしっかりガードしてくれてるんでね♪(笑)
2015/1/26