第24章 >>22 かくれんぼは苦手な件
研磨が所属するカラーギャングの拠点、ここ《悪戯子猫》での生活も三日目を迎え、すっかり慣れ...。
「ひゃン!...もっ...もっとぉ!」
慣れるわけ無い。
こんな、女性の甘い声が四六時中ある場所なんて慣れるわけ無い。
「ごめんね…うちこんな感じの商売だから...。」
色々と世話をしてくれる、夜久さんと言う人が申し訳なさそうに苦笑いを浮かべながらそう呟くと、小さな小箱にコンドームを詰め込む。
『いえいえ...あっ...何かお手伝いを...!』
ただで衣食住を提供してくれて、こんな訳ありの私を置いてくれているのだから何かしなくてはと夜久さんの傍に寄る。
「良いって良いって!そんな事より、早く鼻治さないと!」
優しく笑いかける夜久さんに思わず、お母さんと言いたくなる。
が、ぐっと我慢する。