第14章 >>12 初めてのホスト遊びな件(及川side)
『おーいーかーわっ!!』
「え...ごめん、状況がわかんない助けて岩ちゃん。」
牛若ちゃんがソファーに置いたのは、先日から色々と噂の流れてる例のキチィちゃん。
真っ赤に染まった頬に、少し長めのまつ毛...え?化粧してる?
それより驚いたのは服装。
以前1度だけ見た芋ジャーにだっさいパーカーじゃなくて、胸元の開いた大胆な黒地に紫の小さな星が散りばねられたデザインのワンピース。
ちゃんが女の子になっちゃってる。
「家を訪ねたらこの状況だった。」
「じゃあ何で連れてきたの?!嫌がらせかなあ?嫌がらせだよね牛若ちゃん!!」
真顔でダブルピースの牛若ちゃん。
完全に喧嘩売ってるよね。
「まだ飲み足りないって言うから、仕方が無く。」
「普通の居酒屋でも行けよ!何でよりによってウチなわけ?!」
あ、着替えと化粧は俺がした。と付け加えて。
いや、そんな事は本当にどうでも良かった。
酒の匂いがするこれを、どうしろと言うのか。
帰って貰おうと、別の席に居た国見と金田一に目線を向ける。