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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第20章 未来への扉



夏希の仕事は、医療事務。
ほぼ、カレンダー通りに休み。
残業も、それほど遅くなることはない。

逆に、俺のブライダル業界は、
土日祝日、全部仕事で当然。
俺は火曜が休みだけど、
夏希が仕事。

仕事帰りの新郎新婦との
打ち合わせも多いから、
先の予定や帰りの予定もたてづらい。

だから、デートは平日の夜。
しかも、ほとんど、俺が遅刻。
遠出もなかなか出来ないし。

正直に言うと、
今までの彼女とも、
ほぼ、それが理由で別れてきた。

夏希とは、
もう同じことは繰り返したくない。
でも、
結婚したいと思うからこそ、
仕事もちゃんとしたい。

大人になったから、

言葉も
時間も
お金も
知識も
経験も

たくさんあると思っていたのに

どれも中途半端に足りなくて…

なかなかうまくいかねぇのが悔しい。

夏希も時々、文句を言うことはあって、

"仕事だからしょーがねーじゃん!"
と思うけど、

ガマンして笑って
ストレス溜められるより、

ガマンして笑って
帰ってから一人で泣いたりされるより、

ハッキリ愚痴ってくれる方が
俺もありがたいから、
全面的に"ごめん"で受け止める。

会えなくても、
出来るだけ毎日、電話やLINEで
連絡をとるようにしてて、

その日にあったことや
見つけたもの、
見かけた風景、
食べたもの…

報告するたびに、
『会いたい』と思う。

…毎日、何度も、夏希を思い浮かべる。
それこそが、俺の真ん中に
ちゃんと夏希がいるって証拠。

俺にしては、
今までになく、
彼女を大事にしてる。

…つもりなんだけどな…


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